MESSCUDEとは
●メスキュードの処理法●
メスキュードの処理法は、巨大な製鋼用電気炉でスクラップと同時に医療廃棄物を溶融処理する方法です。電気炉は、電極棒から発する超高温のアーク熱によって大量のスクラップを短時間で溶解し、「鉄」にリサイクルする設備です。(廃棄物の専用処理設備ではございません。)当社の電気炉のアーク熱は最高では3000℃にも達することが可能であり、通常100トンのスクラップを40〜50分間で溶融状態の溶解鋼(1650℃)とスラグ(不純物・1650℃)として出鋼・抽出します。
●メスキュードの処理●
メスキュードの処理は、電気炉に通常100トンのスクラップを投入する際に約2000〜3000kgの医療廃棄物を容器もろとも同時に投入し、約2200〜2300℃のアーク熱によって短時間で溶融します。溶解の所要時間は約40〜50分間で、電気炉内は1650℃の溶融状態となります。溶解された溶解鋼とスラグは比重差を利用して別々に出鋼・抽出されます。
●リサイクル及び再利用●
容器等の鉄分は溶解鋼に含まれてリサイクルし、不純物であるスラグは冷却後、破砕・加工し、路盤材の補助材として再利用しています。従って、焼却炉と異なり「焼却灰」や「燃え殻」の発生はなく、最終埋め立て処分を要しない処理法です。
●ダイオキシンについて●
電気炉による製鋼を業とする企業は原材料がスクラップであるため、もともと公害を発生する企業であり、その防止設備が完 全でない限り認可されない事業です。このように公害防止設備を完備した電気炉で、しかも前述のとおり原材料(スクラップ)に対して廃棄物は約2〜3%の量 しか投入しませんので、廃棄物分の排ガスの成分を測定することは不可能に近い状態です。よって、全体の排ガスを専門の測定センターで定期的に測定分析して いますが、その分析値は基準値をクリアしていますことは言うまでもありません。